最近、アクセンチュアAIセンターの新刊「生成AI時代の「超」仕事術大全」を手に入れ、その中身には驚くべきヒントが詰まっていることを発見しました。特に、chatGPTなどの大規模言語モデルの活用法に関する提示があり、これを活かすために書かれた内容は非常に興味深いものでした。
本書では、生成AI(特に大規模言語モデル)を仕事にどのように活用するかについての手がかりが提供されています。それだけでなく、自分の仕事が将来なくなってしまう可能性や、AIの発展によって世界がどのように変わるかといった疑問にも答えが見つかります。
生成AIの活用法(仕事術)
アイデア生成:オートクライン効果
専門家や同僚との対話を通じて自分の考え・認識に気付いたり、考えが整理される(オートクライン効果)ことがある。生成AIにプロンプトを入力することによってもオートクライン効果がある。
アイデア生成:あるテーマに対する理解を深める
AIに「理解を深めたいテーマ」に関する質問を行う。この時、以下の3項目をプロンプトに含める。
・Thought(思考:検討すべき事柄)
・Action(行動:実行する作業)
・Observation(観察:Action後にすること[評価、更なる行動等])
テーマに関するプロのThought、Action、Observationがわかる。また、不明点があれば質問を繰り返して知識を深めていくことが出来る。
以下は、プロンプトの例。

文章生成
結果を見て細かい指示を出す手法が紹介されており、例えば400文字の記事を書かせてから修正を指示するというアプローチが挙げられています。
メール返信
メール返信の活用が便利で、特に仕事で文章を考えることが多い場合に有益です。
より効率的なプロンプトを作るテクニック
例を与える(Few-shot)
質問と一緒に例文やフォーマットを提供することで、AIが質問の意図を理解し、適切な回答を生成する手法が説明されています。

思考連鎖型プロンプティング(COT)
複雑な問題に対しても適切な回答が得られるように、思考の過程を例示することが有効であると述べられています。
以下画像の黄染め箇所が「思考の過程」です。

業界・職業への影響
業界毎・職業毎の「AIによる自動化・強化の余地」がわかる。多くの業界・職業が少なからずAIの影響を受けることがわかる。自分の仕事はAIの影響を受けないと考えることは難しい。
※前提:米国のビジネスが対象であり、労働時間の何%がAIによる自動化・強化の影響を受けるかを示す。
【業界毎】
一番余地が少ない天然資源:25%
業界平均:40%
最も余地が多い金融業:66%
【職業毎】
事務作業、アシスタント業務:63%
業界平均:40%
建物/土地の清掃とメンテナンス:9%
生成AIのリスクと対策
ハルシネーション(誤った回答)のリスク
質問に対する不正確な回答のリスクに対処する方法が解説されています。
悪用されるリスク
生成AIが悪用されないようにするための対策が紹介されています。
格差が広がるリスク
AIの普及によって生じる格差を縮小するためのアプローチが提案されています。
まとめ
アクセンチュアAIセンターの本は、生成AIの時代において我々の仕事にどのように役立つかを考える上で貴重な手引きとなります。これらのヒントを活かして、未来の仕事術を磨いていきましょう。 AIと共に進化することで、より創造的で効果的な仕事が可能になることでしょう。
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